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香川県東かがわ市五名の木村薫さんの山から伐採しました。 チェンソーを持っているのが、伐採業・長町益年さん。下に後ろ姿が見えているのが、山主・木村薫さんです。 |
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伐採直後のスギ断面。根本の直径が30センチくらいでした。 芯が中心にあって、年輪の間隔が広すぎず、色艶の良材です。 |
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伐採後はこのように葉枯らし乾燥をします。 |
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葉枯らし乾燥とは、葉がついたまま数ヶ月山に置いて、葉から水分を蒸散させ、材の含水量を減らすことです。 |
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塩江町の竹内製材に運ばれたスギ。 すでに、必要な長さ(3mから6m)に切って運ばれます。 |
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製材機。軽便台車と呼ばれるトロッコのような台車に丸太をのせて、前方のノコギリに向かって進みます。 |
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製材する人は、木の曲がりなどを見極めながら、基準となる面をまず作り、それにあわせ、四角く製材します。 これには、経験が必要で、香川県内では、こうした材を製材できるところは数カ所しかありません。 |
| 製材直後のスギ。中央は梁・桁材断面12センチ×18センチ、38年生のスギではこれくらいが限界寸法になります。乾燥収縮を見込んで、大きめに(プラス15ミリ)製材されています。 | |
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大工の土佐さんの作業場で、自然乾燥中。材の間に桟をはさみ、よく風が通るように工夫されています。大きな力を受ける梁などには、大きな断面が必要になるので、製材せず、丸太のままで使うことにしました。 |
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柱の断面。断面を見ると、芯が中心にあり、年輪幅が大きすぎず安定していることで、林業家・木村さんの手入れの良さがわかります。 芯のある材は、乾燥時に繊維の方向によって収縮率が異なるため、必ず割れます。そのため、あらかじめ1面を割り、他の面に割れがでないようにします。これを「背割り」といいます。 |
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丸太の薄皮を竹べらでむく大工の土佐浩治さん。機械でむくと傷になるので、5本の丸太をすべて手でむきました。 |
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材が十分乾燥した段階で、墨付けと刻みの工程に入ります。鑿(のみ)を使う大工の土佐さん。 |
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土佐さんは「鎹(かすがい)」を打ち込んで、割れの進行を止める工夫としました。 |
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この鎹は土佐さんが、鉄工所で作ったものです。 鎹は完成時に見えない箇所に、表面よりも沈めて打ち込まれています。 |
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土佐さんの使った鑿。用途に応じて、いろいろな種類を使い分けます。 |
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精密に刻まれた桁の継ぎ手(金輪継ぎ)部分。 材の長さに限界があるので、長い桁は2本の材を接いで使います。 |
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作業場で仮組みされた継ぎ手。こうして、1本の材になります。 |
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丸太の寸法は計算ができないので、型紙をつかって写します。 |
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型紙を使って刻まれた梁材。 ここに上の写真の丸太が組み合わされます。 丸太を使うとこういう難しい作業が必要になります。 |
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刻みが終わり、現場に運ばれた構造材。 これから建て方が始まります。 |
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土台の上に柱を立てます。 |
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柱と土台の接合部。 柱には、長いほぞを作り、土台の側面の四角い穴に木栓を打ち込んで固めます。 |
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柱と横架材の接合部。 長いほぞを柱に差し込み、木栓を打ちます。 |
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柱の上に、丸太の梁をかけ、その上に中引きという建物中央をつなぐ、丸太の長い材を渡します。 |
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小屋組みは高所の作業となるので、あらかじめ、「地組み」といって、地上ですべての作業をすませておきます。 梁と中引きの接合部を鑿で調整する土佐さん。 |
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かみ合わせ部分の寸法を慎重に測る。 |
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「地組み」が終わった状態。これを再び柱の上で組み立てます。 |
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ほぼ完成した小屋組み。 |
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完成間近の全景。すべて材は県産スギ材です。 |
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棟木の先端部の納まり。 こんな高度は技術はなかなか見られません。 |
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壁は竹小舞に土壁。 中引き丸太の先端が見えます。直径約30センチ、38年生スギの一番根元の部分です。 |
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屋根は瓦葺き。 建物の大きさとかたちは、以前ここに建っていた納屋とほとんど変えていません。 |
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室内天井。 土佐さんが煙突用の穴を開けました。 |
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床。 建物の中心に建つ大黒柱の足下。 床板と天井板は高知県産スギ。残念ながら、県産材ではありません。 あと、20年ほどたてば、香川県産材もこうした板として使えます。 |
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室内の壁は、土壁のまま。漆喰は塗りません。 外部の壁は土佐漆喰を塗っています。 |
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デッキを作りました。 これはすべて赤身の高知県産スギ材を使いました。 |
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完成しました。 外壁は、雨ガカリを考えて、土佐漆喰と焼き杉板を使い分けました。 焼き杉板は徳島県から買いました。 |
